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Hallowワークショップとは、大分県内の大学(工学系×看護系×芸術系)と病院、民間企業などが一体となり、超高齢化社会に役立つ「モノ」について共に考え、創っていくプロジェクト型ワークショップ。今年5月からOPAM(大分県立美術館)にて5回にわたり、それぞれのテーマや課題解決に向けた「モノづくり」にチャレンジ。試行錯誤を重ね、ついに成果発表の日を迎えました。

未来の社会をイメージし、
役立つ「モノ」を創造する。

hallow_sc1_img1▲大学生、医療・福祉関係者、企業の皆さんが結集し、6つのグループが誕生。

Hallowワークショップに参加したNBUの学生たち。これまでの学内プロジェクトとは違い、他大学の学生、医療・福祉関係者、地元大分の企業の皆さんとひとつのチームを組み、超高齢化社会を迎える、これからの時代に必要とされる福祉器具などの「モノづくり」に取り組んでいく。チームごとにポストイットを使い課題を整理したり、レゴブロックを用いて自分の考えをカタチにしてみるなど、まさに参加者自身が未来の社会を考え、その社会の中で役立つ「モノ」をつくるプロセスが、ゼロから動き始める…。

▲レゴブロックを使用し、未来の社会に必要なモノ、大切な考え方をカタチにしてみる。▲レゴブロックを使用し、未来の社会に必要なモノ、大切な考え方をカタチにしてみる。
▲複数のコンセプトやアイデアを整理し、ひとつの「モノ」へと結実させるためにメンバー全員でディスカッションを重ねる。▲複数のコンセプトやアイデアを整理し、ひとつの「モノ」へと結実させるためにメンバー全員でディスカッションを重ねる。
▲Happiness Long Life Open-innovation Workshopの頭文字をとり、「Hallow」と名付けられた。▲Happiness Long Life Open-innovation Workshopの頭文字をとり、「Hallow」と名付けられた。

ユーザーに寄り添うことで、
本当に必要なモノが見えてくる。

hallow_sc2_img1▲視界が限られ、思うように足が動かない状態に苦労する学生。すぐに起き上がることができない。

実際のユーザーの感覚に共感するために行ったのが、疑似体験を通して、医療・福祉機器に関するモノを短時間で作りあげる「ヘルスケアハッカソン」。年齢を重ねると目が見えにくくなったり、身体が思うように動かなくなる…と頭では理解していた学生たち。だが、専用の器具を装着し、片麻痺、老人性の視力の低下などを体感した瞬間、想像以上の不便さ、動きづらさに言葉を失う。日常生活をこの状態で過ごすユーザーの感覚に共感することで、解決策につながる様々なアイデアが生まれてくる。そのアイデアを追究し、解決策に近づくために行われた「アイデアソン」を通して、より具体的なアイデアとして実を結んでいく。メンバーが共感することから生まれたアイデアを共有しながら整理し、プロトタイピングを行うことで、「思い違い」や「足りないところ」に気づくことができる。「本当に使える」、「生きがいを創造する」ことを重要視したディスカッションと試作品づくりが、限られた時間の中で進められていった。

▲「ヘルスケアハッカソン」では、片麻痺も実際に体感した。 ▲「ヘルスケアハッカソン」では、片麻痺も実際に体感した。

機能性だけではなく、
「想い」に応えるアイデアを。

hallow_sc3_img1▲プロモーションのCG映像や試作品を実演するなど、成果発表にもアイデアが盛り込まれていた。

ついに迎えた成果発表会には、NBU日本文理大学、大分県立看護科学大学、大分県立芸術文化短期大学の学長をはじめ、一般社団法人 大分県工業連合会会長、大分東部病院の関係者などが参加。本ワークショップのガイドを務めたNBUの市田秀樹特任准教授が「専門家に解けない課題の75%は一般市民が解くことができる」という言葉とともに、これまでのワークショップの経緯を紹介した後、いよいよ各グループの発表が始まった。片麻痺患者のための亜脱臼を防止する装具「シン・スリング」の説明では、工学部情報メディア学科の男子学生が「機能性だけでは満たされない、患者さんのニーズもある」と、装具という重苦しいイメージから解き放たれたファッション性の高さをアピール。脳卒中の後遺症などに苦しむ女性麻痺患者向けのネックレス装着アシスト「ウルトラC」では、同じく情報メディア学科の女子学生が装着方法を実演。誰かのサポートを受けるのではなく、自分自身でおしゃれを楽しむことで、人生に豊かさと彩りをもたらしてほしいという想いを語った。その他にも半身が不自由な人でも洋服を取り出しやすいチェストや、紐を結んだりせずとも、1枚の布で足を包み込んで履ける靴などが動画や試作品を交えながら紹介された。発表会を聞いていた参加者の一人が、「ニーズに応えるテーマ設定とアイデアをカタチにすることができるモノづくりは素晴らしい」と感想を語り、会場内から、それぞれのグループに対して拍手が贈られた。肩書きや、世代も異なるメンバーの中で、自分らしさを発揮した学生たち。グループで取り組む課題に「個」の力が交わることによって新たな価値が生まれる瞬間を体感した彼らの「未来社会へのモノづくり」へ、期待を抱かずにはいられない。

▲「ヒューマン・ホールド・チェスト」片麻痺患者対応衣装ケース。アーチ状に引き出せることで重心移動を必要とせず、建側で容易に出し入れすることが可能。 ▲「ヒューマン・ホールド・チェスト」片麻痺患者対応衣装ケース
 アーチ状に引き出せることで重心移動を必要とせず、建側で容易に出し入れすることが可能。
▲「Wet×less」自動ウェットティッシュケース。手をかざすだけでウェットティッシュが取り出せる。 ▲「Wet×less」自動ウェットティッシュケース
 手をかざすだけでウェットティッシュが取り出せる。
▲「靴を折る」片麻痺患者用簡易靴。足を乗せ折りたたむことで、一枚の布が靴になる。 ▲「靴を折る」片麻痺患者用簡易靴
 足を乗せ折りたたむことで、一枚の布が靴になる。
▲「ふんばりやさん」四点杖。一点杖と切り替えができる転倒防止機能付き杖。 ▲「ふんばりやさん」四点杖
 一点杖と切り替えができる転倒防止機能付き杖。
▲「ウルトラC」ネックレス装着アシスト。突起にネックレスを引っ掛けることで、片手でも装着が可能に。 ▲「ウルトラC」ネックレス装着アシスト
 突起にネックレスを引っ掛けることで、片手でも装着が可能に。
▲「シン・スリング」片麻痺患者用亜脱臼防止装具。従来の「装具」の重い印象を、ファッション性を取り入れ一新。 ▲「シン・スリング」片麻痺患者用亜脱臼防止装具
 従来の「装具」の重い印象を、ファッション性を取り入れ一新。
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